キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は11月5日、カメラ1台で会議・講義の参加者に複数視点を提供できるリモート会議ソリューション「AMLOS(アムロス)」の主要機能を、2026年1月からソフトウェアコンポーネント形式で販売開始すると発表した。

AMLOS(Activate My Line of Sight)は、キヤノンUSAが開発した職場や教室などに設置されたカメラ1台で会議・講義の参加者に複数の視点を提供できるリモート会議ソリューション。会議・講義で共有されるさまざまなソース(映像・資料・画像)を視聴者側が任意に選択・視聴でき、一方的な映像配信と比べて有機的で柔軟な会議・講義を実現するという。

3つの主要機能

今回、2026年1月から販売開始するのは、サーバ機能「AMLOS Hub」、UI機能「AMLOS Edge」、映像処理機能「AMLOS Camera」の3つの主要機能。

AMLOS Hubは、会議・講義で共有されるさまざまなソース(カメラ映像・投影資料・画像など)を集約して配信を行い、会議室・教室など小規模スケールでの映像配信に加え、大規模講堂・ホールなど大人数の視聴者への配信にも対応し、講義・イベントにおいて視聴者へ複数視点を提供し、オンプレミス環境で提供する。

AMLOS Edgeは、視聴者が複数視点を自由に選択視聴できるユーザーインターフェース機能となり、視聴者はカメラ映像、ホワイトボード、画面共有、注目してほしい視点など、配信されている複数の映像から最大4画面表示し、ドラッグ&ドロップの直感的な操作で自由に視点を切り替えられる。また、システムインテグレーター側でも顧客企業の用途に合わせた自由な画面設計を可能としている。

  • 視聴者に複数視点を提供

    視聴者に複数視点を提供

AMLOS Cameraは、1台のキヤノン製リモートカメラ映像から複数の画面を生成したり、映像の歪み補正や透過処理をしたりする機能。

  • 1台のカメラから複数映像を生成

    1台のカメラから複数映像を生成

会議全体の画に加え、任意の箇所(ホワイトボード・黒板・コルクボードなどの特定領域)を切り出した映像を部屋に設置されたキヤノンリモートカメラ映像から生成する。ホワイトボード・黒板・コルクボードの切り出し時は歪みを補正した正対表示が可能で、さらに反射や人間の映り込みなどの透過処理により視聴者はボードに描かれたイラストや文字を鮮明に確認できるという。