スカラロボットに3つのシリーズを追加

エプソン販売は10月28日、産業用ロボット向けとなるスカラ(水平多関節)ロボットとして、3つのシリーズを開発。同日より受注を開始したほか、定額保守サービスの受注も併せて開始したことを発表した。

  • スカラロボットの外観

    発表された3シリーズのスカラロボットの外観 (出所:エプソン)

最大可搬重量50kg対応モデルや新コントローラー対応モデルなどが登場

3シリーズの1つ目は、新たに追加された搬送・組み立て工程に最適な高生産モデル「LA」シリーズで、最大可搬重量3kgの「LA3-A」(アーム長400mm)と、同6kgの「LA6-A」(アーム長500/600/700mm)がラインナップされている。組み立て前後の搬送工程など、必要な機能に特化した新たな高生産モデルで、機能を絞ることで、設置作業やメンテナンスにかかる工数を削減し、コスト低減にもつながるとするほか、導入・運用のハードルを軽減した、中小企業の現場でも導入しやすいモデルだと同社では説明している。

2つ目は、同社初となる50kgの可搬モデル「LS50-C」シリーズで、電気自動車(EV)関連などの重量物の搬送が必要な現場にも対応可能としたとする。また、統合ソフトウェア「Epson RC+」を活用することで、同社のロボットによる部品の組み立てから、同ロボットによる完成品の搬送まで、一連の工程を統合的に管理・制御することが可能となるとする。

3つ目は、全方位可動天吊りモデル「RS」シリーズで、新コントローラー「RC800-A」に対応したほか、マニピュレーターのバッテリーレス化を実現した可搬重量4kgの「RS4-C」(アーム長350mm)と同6kgの「RS6-C」(アーム長550mm)がラインナップされている。

このほか、定額保守サービスは、顧客の要望から、ロボットの安定稼働に欠かせない点検(2年ごとに1回)をパッケージ化したもので、ロボットの購入に合わせて最長10年間の長期保証と安定稼働を支援し、設備保全にかかるコストの予算化や故障による突発的な費用を抑えることができるという。この保守サービスは、すでにロボットを利用済みの顧客でも購入することができるという。