Microsoftは10月9日(米国時間)、「Copilot + OneDrive: Intelligence in Every Click, Inspiration in Every Memory | Microsoft Community Hub」において、Wordのデフォルト保存先をOneDriveに変更すると発表した。この変更により新しいファイルは自動的にOneDriveに直接保存されるようになる。
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Copilot + OneDrive: Intelligence in Every Click, Inspiration in Every Memory | Microsoft Community Hub
OneDriveでドキュメント共有が簡単に
この変更の目的はデバイス間のリアルタイム情報共有を可能にすること。ユーザーは自宅、職場のどちらの環境に移動しても、データを持ち歩くことなく作業を継続および共有することができる。具体的な発表内容は次のとおり。
- 新しいファイルはOneDriveに直接保存される
- 自動保存は最初から有効
- 作業内容は保護され、即座に共有可能で、リアルタイムのコラボレーションが可能になる
対象はWindows版デスクトップアプリのWordで、Microsoft 365 Insiderプログラムのユーザーは発表と同時に展開が開始された。一般ユーザー向けのリリース時期については発表を確認できていない。
自動保存の無効は可能か?
この変更はOneDriveおよびクラウドストレージの使用を望まないユーザーから反感を買う恐れがあるが、自動保存は無効にすることができるとみられる。
OneDriveの使用を阻止したい場合は、OneDriveをアンインストールする方法が確実と考えられる。ただし、Wordの正常な動作を阻害する可能性があるため、影響評価を実施することが望まれる。
Microsoft 365のさまざまな新機能が発表
今回の発表は「Microsoft 365: Copilot + OneDrive」と題するデジタルイベントの中で行われた。イベントではWordの変更以外にも次のような注目の新機能(過去に発表済みの機能を含む)が発表された。
- 「Knowledge Agent in SharePoint」が登場
- OneDrive for Webの「マイファイル(My files)」にショートカットリンクを作成する機能を追加
- エクスプローラーのホームビューに表示される「共有」セクションで、編集者のアイコンをクリックすると対象人物のPeopleカードを表示できるようになった
- 新しい共有機能「ヒーローリンク(hero link)」が登場
- チームメンバーの役割変更に対応する一括転送機能を追加
- 「フォトエージェント(Photos Agent)」が登場。Microsoft 365 Premiumサブスクライバー向けのMicrosoft 365 Copilot WindowsおよびWebエクスペリエンスに展開予定
Microsoftは今後もOneDriveにCopilotの統合を進め、インテリジェント機能を充実させていく方針だ。スマート検索、カスタムエージェント、新しい写真体験などを提供し、業務の効率改善に寄与する姿勢を見せている。
