Microsoft専門のニュースサイト「Windows Latest」は10月2日(現地時間)、「Microsoft lifts two upgrade blocks, allowing Windows 11 25H2 for more PCs」において、Microsoftが2件のセーフガードホールドを解除したと伝えた。これにより、影響を受けていたPCにWindows 11バージョン25H2のインストールが可能になる。
Intel SSTと内蔵カメラの不具合を修正
今回修正が明らかになったWindows 11の既知の不具合は、「Intel Smart Sound Technology (Intel SST) Audio Controller Driver」および「内蔵カメラ」の問題とされる。それぞれ2024年9月および10月に報告された不具合で、修正に約1年を要したことになる。
Intel Smart Sound Technologyに関する不具合については、「Intel SSTドライバーに起因するWindows 11 24H2のセーフガードホールド解除 | TECH+(テックプラス)」の記事が詳しい。
内蔵カメラの不具合は、物体検出機能または顔検出機能を有効にしている状態でデバイスの内蔵カメラを使用すると問題が発生するというもの。Windows 11標準のカメラアプリ、Windows Helloによる顔認識、サードパーティーのカメラアプリに影響があるとされる。
Microsoftは不具合の報告を受け、該当PCにセーフガードホールド(ID: 53340062)を適用し、Windows Updateを介したWindows 11バージョン24H2のインストールをブロックしていた。同社はこの不具合を2025年9月18日までに修正し、同日セーフガードホールドを解除した(参考:「Windows 11, version 24H2 known issues and notifications | Microsoft Learn」)。
これら不具合の影響を受け、Windows 11バージョン23H2からアップグレードすることができなかったユーザーは、2025年9月末頃からバージョン24H2および25H2へのアップグレードが可能となっている。Microsoftは重要な改善とセキュリティ強化につながるとして、Windows 11バージョン25H2へのアップグレードを推奨している。
