Windows Centralは2025年10月6日(現地時間)、「Microsoft once again blocks online account bypass on Windows 11|Windows Central」において、ローカルアカウントを使用したWindows 11のインストールが禁止されると報じた。
この変更はWindows InsiderプログラムのDevチャネル向けにリリースされたビルド26220.6772に導入された。MicrosoftはWindows 11のインストールにインターネット接続とMicrosoftアカウントが必要とアナウンスしている。
ローカルアカウント作成のメカニズムを削除
この変更は過去に実施されたコマンドの削除ではなく、ローカルアカウントを作成するメカニズム自体の削除とされる。そのため、代替コマンドによる抜け道はなく、Microsoftアカウントが必須になる。
Microsoftは「重要なセットアップ画面を誤ってスキップし、完全な使用状態でないにもかかわらずOOBEを終了してしまう可能性がありました」と述べ、セットアップを正しく完了するために必要な措置だとしている。
抜け道の可能性は?
この変更は「ローカルアカウントの作成」方法を削除しただけで、ローカルアカウント自体を削除したわけではない。そのため、簡単ではないがインストール前にWindowsイメージを調整することで、ローカルアカウントの無人インストールは可能とされる。
Windows Centralは「バイパスはいずれ発見される可能性が高い」と述べ、新しい抜け道の可能性を伝えている。変更はWindows InsiderプログラムのDevチャネル向けで、正式リリースに導入されるまでには時間的な猶予があり、その間にバイパス方法が発見されると、ローカルアカウントによるインストールを継続することができる。
Microsoftは「完全なセットアップに必要」としているが、Windows 11はローカルアカウントで利用できる。つまり、この説明はローカルアカウントを拒否する正当な理由にはなっておらず、Microsoftアカウントを強制させたい別の意図が透けて見える。Microsoftにはユーザーエクスペリエンスの低下を伴う利益の追求ではなく、ユーザーの利益に沿った製品開発が望まれている。
