Windows Latestは9月22日(現地時間)、「Microsoft wants Windows 10 holdouts to buy ARM-based Copilot+ Windows 11 AI PCs」において、MicrosoftがWindows 10 PCからARM版Copilot+ PCへの移行を促したと伝えた。
Windows Updateに古いPCの下取りやリサイクルの方法を案内するリンクを追加し、買い替えを推奨したという。
ARM版Copilot+ PCへの移行を推奨
Microsoftは10月14日に迫るWindows 10のサポート終了を前に、同システムの利用継続がもはや現実的でないことを強調している。Windows Updateに掲載したオンライン下取りプログラムへのリンクも同様の方針の現れと考えられ、次世代PCへの移行を選択肢として提示している。
ただ、残念なことに日本は同プログラムの対象外とみられる。日本語版のWindows 10からリンクをクリックするとエラーページに遷移し、米国サイトに切り替えると次の下取りページに遷移することができる。
Windows Latestはこの件を含む最近のキャンペーンにおいて、MicrosoftがARM版Copilot+ PCを強調していると指摘。9月18日に公開したプレスリリースでARM PCの記事を公開し、積極的に訴求したことを明らかにしている(参考:「Empowering the future: The expanding Arm app ecosystem for Copilot+ PCs - Windows Developer Blog」)。
ARM PCに対してはアプリの互換性が懸念材料として指摘されることがある。この点について、Microsoftは多くのアプリがすでにARM64に対応していると説明。さらに、同社の調査によれば、ユーザーの総利用時間の約9割がネイティブARMアプリとなっており、互換性問題は大幅に解消されたという。
ARMへ誘導する戦略か
MicrosoftはWindows 10の利用者に対して「古い環境を使い続けるのではなく、新しいARM版Copilot+ PCに移行すべき」という明確なメッセージを打ち出している。Windows 10の正統なアップグレード先としてARM PCをプッシュしており、従来のx64 PCとは距離を置いている。
Windows Latestは「これまでARMを具体的に推奨しているわけではなかった」と述べ、Microsoftが方針を転換したと指摘。AI開発を積極的に推し進めるMicrosoftは、今後ARM PCを中核的存在に据える可能性があると伝えている。


