
当社は空間のデザイン・コンサルティングを手掛ける企業で今年創業40周年を迎えました。国内外のラグジュアリーブランド、百貨店、デベロッパー、ホテル運営会社などがお客様になっています。
継続した顧客のファン化は「信頼の積み重ね」だと考えています。創業当初は、内装施工の比重が大きかったのですが、将来、デザイン業務寄りにシフトし、グローバルという言葉がない時代からグローバル化を志向していました。
また、差別化に向けて、創業時に日本で創生期だったインポートブランドにビジネスチャンスを見出し、将来を見据えた取り組みが、現在の当社の強みにつながっています。
今後の成長に向けては既存事業の強化の他、更なるグローバル展開と新規事業の収益化を進めることが私に課せられた使命です。
現在、皆様に身近な案件として、西武百貨店池袋本店のリニューアル計画で、全館の基本計画を担当しています。空間は経営資産だという考え方から、そこにいかに戦略的に価値づけをしていくかを関係者に語りながら、プロジェクトを進めています。
我々はデザイン事務所ではなく「デザインコンサル会社」です。最終的に空間やデザインが事業に貢献するかを最初に見定めて、物事を進めています。
そんな私の転機は三越伊勢丹を退社し、独立して2年働き、その後GARDEに入社したことです。
新卒で入社した三越では、多くの店舗の改装に携わってきました。仕事の性質上、社内役員との関わりも多く、そこで度胸がついたと感じています。最後に手掛けたのは売り場面積を1.5倍に拡張した三越銀座店の増床です。この仕事で三越での仕事は「やり切った」と感じ、退社を決意しました。
退社後の2年間、フリーで仕事をしましたが、1人で仕事をすることの限界を知ることができた貴重な経験でした。
GARDEへの入社は三越時代に一緒に仕事をしたこともあり、よく理解していたことも大きかったと思います。また香港事業部の立ち上げなど海外事業強化を実現した後、社長に就任しました。全ての仕事に、私のこれまでの経験が生きています。
今後はデザインコンサルとして、既存の事業だけでなく開発や投資など川上分野への挑戦も視野に入れています。
25年1月にアートの最先端・ニューヨーク・チェルシー地区に、日本、アジアのアーティストとの架け橋となるアートギャラリーを開業した他、メタバース技術で地域の新たな価値創造を目指す「地方創生メタバーズアワード」も実施しています。
今後も、お客様の全てのニーズに応えられる企業であり続けたいと思います。
様々な経験を経て、現在社長を務める。写真はGARDEに入社した2015年当時の室さん
