Windows Latestは8月16日(現地時間)、「Windows 11 cluttered Notepad's right-click menu, but it's now getting File Explorer-like UI as a fix」において、MicrosoftがWindows 11のメモ帳で右クリックメニューの新しいUIのテストを開始したと伝えた。
この変更によって、Windows 11の雑然とした右クリックメニューを整理し、使い勝手の向上を目指す。
機能拡張で項目が増えた右クリックメニュー
Microsoftは近年、メモ帳やSnipping ToolをはじめとしたWindows 11の基本アプリに対するCopilotの統合を推し進めている。メモ帳には、AIによる文章の生成や書き直し、長い文書の要約などの機能が追加されており、すでにシンプルなテキストエディターという枠を越えたアプリへの進化を遂げている。
しかし、これらの機能拡張によって、右クリックメニューの項目が増えて雑然としてきている。現在のメモ帳のコンテキストメニューには、コピーや貼り付けといった基本的な項目に加えて、「Bingで定義」、「記述」、「リライト」、「カスタム リライト」、「要約」、「スペルチェック」、「表示とUnicode」といった多くの追加機能が並んでいる。その結果、メニューは縦に長く伸び、とくに小さな画面では操作しにくい状況を引き起こしている。
エクスプローラーと同様のUIを採用
Microsoftはこの問題を認識し、使い勝手を向上させるために新しいUIを導入する決断をしたという。Windows Latestが公開した新しいメニューのスクリーンショットでは、コピーや貼り付けといったよく使う項目が最上部にアイコンとしてまとめられているUIを確認できる。そして、BingやCopilot関連の追加機能は区切り線の下に配置されている。これはちょうどエクスプローラーの右クリックメニューと同様のデザインである。
新UIは確かに現行のUIよりはすっきりとした見た目になっているものの、大量のメニュー項目があるという事実は変わっておらず、根本的な対策にはなっていないという指摘もある。実際、同じデザインを持つエクスプローラーの右クリックメニューは、今なお縦長で雑然としている。
とはいえ、MicrosoftがUIの改善に着手したという事実はきわめて重要だ。同社が進めているCopilotの統合はまだ発展途上であるため、ユーザーが積極的にフィードバックを送り、理想的なUI実現に向けて声を上げることが大切だ。

