セールスフォース・ジャパンは9月19日、米国SalesforceがAIスキルアップの機会を拡充するため、誰でも利用可能な無償のAIトレーニングを提供する計画を発表した。2025年末までに、無料のオンライン学習プラットフォーム「Trailhead」を通じて、AIコースやAI認定プログラムを無償提供する。この活動を支援するため、サンフランシスコ本社に対面でのAIトレーニングを行うポップアップAIセンターや、従業員を対象とした、AIスキルを向上するためのフロアを設置する。

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世界各地のオフィスでAIのトレーニングスペース提供

調査によると、過去6カ月でAIツールの急速な導入を求める経営幹部の数は7倍に増加。現在ではインフレや経済問題よりも重要な課題とされているものの、労働者の3分の2以上が職場でAIを使用しておらず、効果的なAI活用に必要なトレーニングを受けていると感じるのは15%に過ぎないという。

Salesforceは、世界各地のオフィスでAIのトレーニングスペースを提供し、2023年6月にロンドンに初のAIセンターを開設、2025年にはサンフランシスコ本社にも新しいAIセンターを開設予定だという。また、東京、シカゴ、シドニーなどにも拠点を展開する計画で、Trailheadを通じた対面コースが提供されるほか、業界の専門家やパートナー、顧客が集まりAIイノベーションを促進する機会を提供する。

同社はこれまでにインストラクターによる質の高いトレーニングや履歴書に記載できるような認定プログラムを通じて、多くのビジネスパーソンの技術スキル向上を支援してきた。今回の新たな取り組みでさらに10万人の学習者にリーチし、すべてのTrailblazerがAgentblazerになることを目指す。

Trailheadの取り組み

なお、Trailheadでは最近、AIに特化したスキルトレーニングを拡充し、AIの基礎、倫理的なAIの活用、プロンプト作成などを学べる無償のオンラインコースを追加。AIの基礎や倫理的活用、プロンプト作成などのスキルを提供している。

2023年6月以降、従業員、求職者、学習者は260万個以上のAIやデータ関連のバッジを獲得し、必要なスキルを習得しているとのこと。