セールスフォース・ジャパンは9月13日、米国Salesforceが、新しい自律型AIエージェントのスイート「Agentforce」を発表したと伝えた。Agentforceを使うことで、企業はデータ分析や顧客対応、マーケティング最適化などのタスクを自動化できる。
Agentforceの概要
Agentforceは、従来のCopilotやチャットボットよりも正確で自律的にタスクを処理するAIエージェント。リアルタイムでデータを活用し、必要に応じて人間に引き渡しながら、顧客対応やタスクを自動化する。
OpenTableやSaks、Wileyなどの企業は既にこの技術を利用しており、Wileyでは問い合わせ解決率が40%以上向上し、従業員がより複雑なタスクに集中できるようになったという。
すでにSalesforceに組み込まれているWileyのナレッジベースを使用して質問に回答するように構成されており、アカウントへのアクセスを自動的に解決可能。また、登録や支払いの問題を適切に選別し、顧客を適切なリソースに誘導する。
Agentforceは、Salesforce Platformの重要なイノベーションを活かし、即座に利用可能な自律型AIエージェントを提供。複雑なAIモデルのトレーニングや高コストのAIプロジェクトは不要で、ローコードツールを使って簡単にAIエージェントを構築・カスタマイズ・展開でき、また、サードパーティ製のAIエージェントやアクションを使用するためのパートナーネットワークを提供するという。
サービスの提供時期
Agentforceは、Service CloudおよびSales Cloud向けに10月25日から提供を開始する。日本ではService Cloud向けは10月末から提供予定だが、Sales Cloud向けおよび他の機能の提供時期は未定とのこと。
Atlas推論エンジンの一部は2025年2月に公開予定。価格は1会話あたり2ドルからで、ボリュームディスカウントが適用される。日本での価格は提供開始時に案内される予定。