NECは3月28日、「HIROSHIMA GATE PARK PLAZA」(広島県広島市中区)に隣接する商業施設「SHIMINT HIROSHIMA(シミントひろしま)」のオープニングイベントにおいて、イベントDXサービス「FORESTIS(フォレスティス)」を活用した集客と賑わい創出の実証実験を実施すると発表した。同実証実験は2023年3月31日から4月30日まで実施される。

HIROSHIMA GATE PARK PLAZAは、旧広島市民球場跡地に整備される市民公園だ。SHIMINT HIROSHIMAはNTT都市開発が3月31日に開業する商業施設となる。

FORESTISは「LINE」をベースとしたサービスで、イベント会場での飲食、物販の待ち時間や、アバターによる会場のオススメ案内、混雑状況をはじめとする各種通知を行えるほか、イベントのライブ配信や360度コンテンツなどの配信も可能だ。なお、FORESTISの商業施設イベントへの採用は初めてとのこと。

同実証実験では、LINEを用いて実装されたSHIMINT HIROSHIMAの公式アカウント上にNECのFORESTISを連携させ、集客促進を目的に来場者に対してオープニングイベントの情報提供、アンケート、ミッション型ゲームの配信などを行う。

  • 実証実験で用いられるSHIMINT HIROSHIMAのLINE公式アカウントのイメージ

    実証実験で用いられるSHIMINT HIROSHIMAのLINE公式アカウントのイメージ

イベント実施後は、アプリで事前登録した嗜好性や利用者の属性、行動データなどを匿名化したうえで分析し、来訪者の好みや人気の高いスポットなどのデータを抽出、分析するという。

NECは実証実験で培った知見を、デジタルマーケティングを活用した人流分析、回遊性向上の取り組みなど、広島エリアにおけるスマートシティの実現に向けて活用する方針だ。