NTTデータは3月23日、AI(Artificial Intelligence:人工知能)の不適切な利用によって生じるリスクを実効的にマネジメントし、AIの適正活用を推進するための組織「AIガバナンス室」を4月1日に設置することを発表した。

この組織では、国内外の重大トラブル事例や法規制を踏まえたリスクベースアプローチの考え方に基づき、同社が提供するAIシステムや社内システムを対象に、AIによる事業リスクを検知するルールと体制を整備する。顧客企業らがAI活用の恩恵を最大限に享受するサステナブルな社会を実現できる環境の整備をプロジェクトと一体となって進めるという。

こうした活動を通じて、ビジネスに影響するAIの不適切な利用による事業リスクへの対処と、安全なAIシステムの提供を目指すとしている。なお、AIガバナンス室は最新のAI関連技術情報の集約や、プロジェクトに対する技術支援機能とのシナジーを可能とするために、技術革新統括本部内に設置する。