日建設計は3月1日、オフィスワーカー1人ひとりの仕事中のCO2排出量と削減量を可視化することによって、環境意識を醸成し、環境行動を促すスマートフォンアプリケーション「Asapp」を開発したことを発表した。日建設計東京オフィスにおいて、同アプリの試験運用が開始されている。

  • アプリのイメージ

同アプリケーションは、オフィスワーカーに仕事中の一人ひとりのCO2排出量を表示し、環境行動を促す。オフィス、住宅、サードプレイスなどの「働く場所」や、電車、車、飛行機などの「移動手段」の情報入力およびオフィス内のセンサーにより検知された位置情報に基づき、オフィスワーカーの日々のCO2排出量を可視化する。

  • 「Asapp」の画面イメージ

オフィスの在席状況に応じて、在席人数の少ないフロアから在席人数の多いフロアへの移動を通知により促し、無人になったフロアは空調・照明を自動で停止する。ワーカーがアプリケーションからの提案に従うことで、1人当たりのエネルギー使用量の低減がCO2削減量として換算され、さらにそれが社内のカフェなどで利用できるポイントとして加算され、カフェにおける新たなコミュニケーションの機会も誘発する仕組みになっている。

  • 「Asapp」の環境行動を促す仕組み

現在は日建設計東京ビルを対象とした構成で開発しているものの、今後は位置情報システムを導入しているオフィスでは、同アプリケーションを利用することができるようにしていく方針だという。

  • 位置情報に基づく環境行動通知、空調・照明停止の仕組み