宇宙航空ベンチャーのAtomos Spaceが、1620万ドルの調達を行なった模様だ。Atomos Spaceは米デンバー州コロラドを拠点とした宇宙航空のスタートアップで、軌道間輸送機(OTV:Orbital Transfer Vehicles)の開発を進めている。

創業は2017年、すでにNASA(米航空宇宙局)、米空軍、米宇宙軍などと200万ドル相当の契約を獲得しているという。OTVは衛星通信事業者の衛星をキャプチャして目標の運用軌道に輸送するもので、Atomosの優位性は技術的アプローチにあるとしている。

同社は、高出力の電力と原子力推進に重点を置いており、OTVを宇宙空間に設置して顧客の衛星と軌道上でランデブーするという手法を採用している。

これにより、ペイロードとコストの面で改善でき「事業者が抱える宇宙のラストマイルの問題を解決する」としている。

同社は、宇宙内のモビリティ(移動)に関する顧客の関心は2億ドル以上と見積もっている。今回、1月28日付のTechCrunchでは、Atomosが1620万ドル規模のシリーズA調達ラウンドを完了したと報じている。投資を主導したのは、Cantos Ventures、そして任天堂創業一家の山内家を背景に持つYamauchi No.10 Family Officeだという。

Atomosは2022年1月12日、2021年にCantosよる投資を含む合計500万ドルを調達したことを発表していた。2021年の投資後、チームの規模を倍にし、自律的なランデブー/ドッキング技術の地上実験に成功したという。

当時、2023年に初の宇宙船として「Quark」と「Gluon」を打ち上げる計画を明かしていたが、TechCrunchの記事によると打ち上げは2024年初頭に延期された模様。

投資ラウンドを率いるCantosの創業者兼マネージングパートナー、Ian Rountree氏は「Atomosのような企業へのニーズが高まっている。Atomosは宇宙軌道のUberといえるだろう」とコメントしている。