兼松は8月17日、AI技術を活用した画像検査をスマホを利用して行えるサービス「AIPENET(アイペネット)モバイル」の販売を発表した。

同サービスは、2021年10月に同社が提供を開始した「AIPENET」のモバイル版サービスとなり、Android端末にインストールされた専用アプリから検査対象を撮影すると、事前に学習したAIモデルを基に高精度な検査判定を行うことができる。

利用料金(税別)は、AIモデル作成料金が1モデルあたり100万円かかるほか、ライセンス料金が月あたり1万円発生するとなる(ライセンスは1年単位での申し込み)。AIモデルは1つの検査対象につき1モデル必要で、クラウドで作成する。また、1つのAIモデルを複数のAndroid端末にインストールして利用することができる。

  • 「AIPENETモバイル」を利用している様子。おわんの種類を検査判定して、それぞれの数量を表示することも可能だ

    「AIPENETモバイル」を利用している様子。おわんの種類を検査判定して、それぞれの数量を表示することも可能だ

検査の結果はメールやチャットなどに通知されるほか、統計情報としてダッシュボードに表示することもできる。

同サービスを活用することで、建設現場においては建材の数量・キズの確認などが可能だ。また、顕微鏡や赤外線カメラなどの周辺機器を接続し検査結果の見落としを防ぐといった、医療現場における補助的なツールとしての使用も同社は想定している。