GVA TECHは7月13日、オンライン商業登記支援サービス「GVA 法人登記」が「DES(デット・エクイティ・スワップ)による出資」に対応を開始したことを発表した。

DESとは、株式を発行する会社への債権を出資財産とする手続きであり、債権者に対して株式が交付され債権は消滅する。例として、債務超過に陥っている会社がDESを行うことで負債の一部が資本に振り返られ、債務超過の解消や自己資本比率の向上などが得られる場合がある。

GVA法人登記は、登記申請する内容を入力することでで登記申請書類や添付書類を自動で作成できるサービス。登記申請する会社の情報を自動反映するため、必要な入力事項のみでミスのない書類作成を支援する。同サービスでは以前から金銭出資による増資への対応を進めているが、今回DESへの対応を完了したとのことだ。

  • GVA法人登記はDESによる出資への対応を開始する

    GVA法人登記はDESによる出資への対応を開始する

今回のDESへの対応により、同サービスは以下の10種類の変更登記に対応できるようになった。
・株式会社の本店移転(管轄内外)
・株式会社の役員(取締役・監査役)の変更(新任、辞任、重任、退任)
・株式会社の募集株式発行(増資)(金銭出資およびDESに対応)
・代表取締役の住所変更
・株式会社の役員の氏名変更
・株式会社の商号変更
・株式会社の目的変更
・株式会社の株式分割
・株式会社のストックオプション発行
・剰余金等の資本組入れ

従来の商業登記における会社変更登記は、自分で書類を作成して申請するか司法書士に報酬を支払って依頼するのが主な選択肢とされていた。しかし、中小企業にとって繰り返し発生する登記業務は、費用の面でも手続きの面でも負担だ。

また、特にコロナウイルス感染症の拡大以降は、密にならないために混雑する法務局の窓口に行くことを控えるために、同サービスで作成した登記書類を法務局に郵送して完結する企業も増えているとのことだ。