GVA TECHは5月10日、AI契約審査クラウド「GVA assist」がOCR(Optical Character Recognition/Reader:光学文字認識)に対応を開始したことを発表した。

GVA assistは契約審査を補助するツールであり、契約審査における「読む・直す・仕上げる」の作業負担を軽減する。同社が用意したひな形または自社のひな形と、審査が必要な契約書を比較して条文の過不足やリスクを確認可能だ。AIが契約書のリスクを可視化し、抜け漏れや見落としを防止する。

  • 「GVA assist」の画面イメージ

従来の同サービスはWordファイルまたはテキストデータを含むPDFファイルにのみ対応していた。しかし今回のアップデートにより、紙の契約書やテキストデータの有無にかかわらずPDFファイルをWebブラウザ版同サービスにアップロードすることで、AIによる契約審査が行えるようになった。さらに、OCRで文字起こししたデータをWordファイルでダウンロードもできるため、取引先企業への修正対応にも可能とのことだ。

また、同サービスは6月にWordまたはPDFの2つのファイルを同サービスにアップロードすることでファイル間での差分を比較表にする「文書比較機能」をリリースする予定だ。これにより、契約審査時の最終版ファイルと新たに締結する契約書ファイルに差分がないかの確認や、事前に報告がないサイレント修正がされていないかの確認が可能となる。また、新旧対照表の作成も容易になるとしている。

  • 文書比較機能のイメージ