米Appleが「macOS Server」のサポートドキュメントを更新し、2022年4月21日をもってmacOS Serverを終了させることを明らかにした。更新からしばらくしてMac App Storeでの販売が終了し、2001年5月のMac OS X Server(10.0)発表から約21年の歴史の幕を閉じた。なお、販売終了後も既存のmacOS Server顧客は、引き続きmacOS Montereyでダウンロードしてアプリを利用できる。

  • macOS Server 5.12

    2001年に登場した「Mac OS X Server (10.0)」のUnlimitedクライアントライセンスは999USドルだったが、2021年リリースの「macOS Server 5.12」のMac App Store価格は19.99USドル(日本では2,440円)

macOS Serverは、Mac OS X Server 10.7(Lion)まではOS Xとは別のサーバ向けOSだったが、2011年にAppleがXserveの販売を終了してサーバ用ハードウェアの提供を終了。その後はMac OS Xにツールを追加してMac miniなどで使用するパッケージになり、Mac App Storeで販売されるサーバ・アプリになった。

キャッシュサーバ、ファイル共有サーバ、Time Machineサーバといったよく使われているサーバ機能はmacOS High Sierra以降に付属している。Appleは2018年からmacOS Serverサービスの段階的な廃止を進め、macOS Server 5.12に組み込まれているサービスはプロファイルマネージャとOpen Directoryのみとなっていた。