楽天グループ(楽天)は4月20日、ドローンパイロットの派遣や育成など、さまざまなドローンビジネスを展開するSKY ESTATEの全株式を対象とした株式譲渡契約を締結し、SKY ESTATEを完全子会社化したことを発表した。

SKY ESTATEは、ドローンスクールの運営や操縦者のクラウドソーシング(人材マッチング)、ドローンを用いた外壁調査・太陽光パネル調査・測量、空撮・マイクロドローンによる撮影および映像制作、ドローン活用・導入コンサルティングなど、ドローンビジネスを幅広く展開している。 2022年3月31日時点の資本金は4,470万円で、12人の従業員を抱えている。

楽天はSKY ESTATEを買収することで、同社が保有するドローンビジネスの運営ノウハウやネットワークを活用し、ドローンスクールの運営やドローンによる業務(点検・調査・撮影)の省人化・効率化を推進する無人ソリューション事業の拡大、技能の高い操縦者の輩出やクラウドソーシングによる雇用拡大などを目指す。

楽天は2016年よりドローンを活用した配送プロジェクトを開始し、さまざまな無人配送サービスの実証実験などを実施してきた。

  • 楽天は2016年よりドローンを活用した配送プロジェクトを開始した

また、十分な知識と飛行技能を備えた操縦者を育成するためのドローンスクールである「楽天ドローンアカデミー」の開設や、ドローンを活用した「楽天モバイル」の基地局点検、「楽天損保」が行う火災保険の鑑定業務におけるドローンによる調査なども実施している。

  • 楽天損保が行う火災保険の鑑定業務におけるドローンによる調査

両社は今後もドローンの利活用を促進し、新たなサービスの提供に取り組んでいく考えだ。