楽天は6月1日、同社が運営するゴルフ場予約サイト「楽天GORA」において、ドローンの撮影画像を活用してゴルフコース管理を効率化するサービスを、国内のゴルフ場を対象に2020年秋より提供開始すると発表した。それに先駆け、同日から、浅見ゴルフ倶楽部が同サービスの試験導入を開始した。

  • ドローンで撮影したゴルフコースの画像

近年、ゴルフ業界において、コース管理者の人材不足が大きな課題の一つになっているという。目視によるコース状況の確認においては、コース管理者が数時間かけて行っていることが多く、日本ゴルフ場経営者協会が行った調査によると、5割以上のゴルフ場が、コース管理にあたる社員について「不足気味」「欠員状態」であると回答しているという。

ドローンを用いた同サービスの導入によって、従来はコース管理者によって目検で行われていた芝の育成状況などを、PC画面上で複数コースの状況を把握し、コース管理に生かすことができるようになる。

具体的には、プログラムしたルートに沿ってドローンを自動航行させ、撮影されたコース画像を専用ソフトで分析する。これにより、芝の活性度や表面温度を把握できることに加えて、芝の生育差や日照を妨げる木々の繁殖、ゴルフカートによるダメージ箇所など様々な状況が分かる。 また、薬剤や肥料、水の散布状況を把握し、それらを与える場所・量・頻度等を適正にできるため、コースの維持コストを抑えることができるという。