兵庫県加古川市と、セブン銀行、セブン・ペイメントサービス、xID、両備システムズは4月12日、セブン銀行ATMで住民が給付金等の受け取りが行えるシステムの構築と、関連する周辺環境の整備、本仕組みの本格導入に向けた実証を2022年7月頃実施すると発表した。今回は犯罪収益移転防止法で規定される 10 万円を超えない範囲で実施する。

本実証では、セブン銀行ATMとマイナンバーカードと連携したデジタルID「xID」、両備システムズ「給付金等 ATM 受取システム」を活用して受取環境を構築する。

具体的には、マイナンバーカードで本人確認を行った給付対象者が、xIDアプリを利用し、銀行口座を保有していなくても、全国のセブン銀行 ATMで現金を受け取ることがで きるシステムの構築と給付金支給の事務処理プロセスの改善を目指す。

給付金等の受け取りにあたっては、セブン・ペイメントサービスが提供する「ATM 受取」を活用することで、銀行口座情報を申請・登録する必要はなく、銀行口座を持たなくても受け取りが可能。また、自治体職員は、総合行政ネットワーク(LGWAN)から本システムを直接利用することができる。

  • セブン銀行 ATM での受取までの流れ(イメージ)

今後は、自治体業務に携わっている知見を活かし、幅広い業務への活用を実現を目指す。また、住民が必要に応じて受け取り方法を選択できるよう、公的個人認証機能の実装を行い、今後は10万円を超える給付・還付でも利用できることを目指すという。