日本ユニシスは3月3日、地域の生活者向けのMaaS(Mobility as a Service)の基盤を提供するアプリケーションサービス「L-PASS(エルパス)」を発表した。同日よるサービスの提供を開始する。

同サービスを利用して、生活者の外出や消費行動を促すスマホアプリをホワイトラベルで作成することができる。

  • 「L-PASS」で提供するアプリの利用イメージ

目的地が決まっていることを前提にルート検索やマップ画面から開始するアプリと異なり、同サービスで作成するアプリは、外出の目的を選ぶところを起点に、目的に関連したスポットの詳細情報やチケット・クーポン情報、公共交通から提案される経路検索までをシームレスに提供することができる。

生活者は地域店舗や施設のデジタルクーポンや公共交通のデジタル乗車券を、移動目的に応じて1つのアプリから獲得できる。

アプリの提供主体は交通事業者や自治体となる。まちなか振興と公共交通利用の行動変容を促すために、馴染みのある地域ブランドを付与したアプリを提供することも可能だ。

アプリの利用ログ(閲覧履歴やクーポン利用実績など)と GPSデータを収集することも可能で、公共交通の運行計画の見直しや商業施設のセールスプラン、将来のまちづくりに活用できる。

  • 「L-PASS」を基点にしてデータやコンテンツを連携

各種コンテンツを登録する機能をそれぞれの店舗や施設にも開放できるので、アプリを通してまち全体のデジタル化を進めることも可能だ。