大日本コンサルタントは1日、VRソリューションの開発を行うHOME360社と協働し、アバター同士でコミュニケーションを図り、会議や教育、講習などを開催できるソリューション「home360room」の開発を発表した。

老朽化の進むザンビア共和国の橋梁の維持管理への技術協力を行う同社は、VR開発に豊富な実績を持つHOME360社と共にアバターを通じて、日本の高度な土木技術を現地に伝えられるよう「home360room」を開発し、2020年12月より導入している。

  • アバターで高度な橋梁の仕組みを共有する様子(同社資料より)

    アバターで高度な橋梁の仕組みを共有する様子(同社資料より)

「home360room」公式サイト

「home360room」公式サイト

日本国内で撮影した橋梁の360度画像空間にアバター同士で参加することでテレビ会議では困難な実際の空間共有をしたやりとりが可能になる。360度動画や3D CGモデリングデータ、プレゼン画像データも読み込めるほか、アバターは参加者の顔の向きや手の動きも連動するため、没入感と各種データを共有する実践的な会議や講習が期待できる。システムはサーバインストール型で、PCやヘッドマウントディスプレイを対応デバイスとしている。

総合建設コンサルタントとして、長大橋梁やアーチ橋などの特殊橋梁まで国内で数多くの設計や保全を手がける同社は、今後も日本の技術で世界に貢献するため努める旨を述べている。