Moderna(モデルナ)は12月20日(米国時間)、現在認可されている同社が手掛ける新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)用RNAワクチン(mRNA-1273)のオミクロン株に対する中和抗体データを速報値として発表した。

それによると、追加接種から29日目の中和抗体値は、50μgを追加接種で追加接種前比で約37倍、100μgを追加接種で約83倍に増加することが確認されたという。また、マルチバレント候補mRNA-1273.211ならびにmRNA-1273.213でも同様の手法で試験を実施したところ、いずれの用量でもオミクロンに特化した中和抗体値の増加が確認されたとしている。

同社では、すでに今回のような追加(ブースター)接種候補の開発を、今回のmRNA-1273やマルチバレント候補(mRNA-1273.211、mRNA-1273.213)の追加接種のほか、VOC(懸念される変異株:Variant of Concern)固有ブースター候補(デルタ、オミクロン)の開発なども進めているとしており、すでに約300~600人規模の第2/3相試験での評価が進められているという。

なお、同社では今回のデータは査読前論文公開の準備中だとしているが、当面の間はmRNA-1273ブースターを基軸としたオミクロン対策を推進していくとしているほか、オミクロン株の免疫回避などによって生じえる長期的な脅威に備え、オミクロン株特化型ワクチン(mRNA-1273.529)の臨床試験を2022年初頭に実施する計画としている。