Microsoft関連のテクノロジーニュースメディアであるMSPoweruserは12月6日、「Microsoft makes it easier to set your default browser in Windows 11 - MSPoweruser」において、Windows 11のInsider BuildにデフォルトのWebブラウザを簡単に変更できる設定メニューが追加されたことを伝えている。

Microsoftが最近Edgeに対して行った変更では、Google Chromeのダウンロードページを表示した場合にEdgeを使い続けることを促すメッセージが表示されるようになっており、過度な囲い込みだとして大きな論争を呼んでいる。

この変更に対する批判を受けてかは定かではないが、Windows 11の最新のInsider Buildであるbuild 22509では、設定アプリの「規定のアプリ」セクションでWebブラウザの設定を開いた際に、デフォルトブラウザに指定するための[Set efault]ボタンが追加された。

  • 設定の「規定のアプリ」セクションからワンクリックでデフォルトブラウザの変更が可能になった

    設定の「規定のアプリ」セクションからワンクリックでデフォルトブラウザの変更が可能になった

このボタンをクリックすれば、対象のWebブラウザがWebサイトを閲覧するための規定のアプリとして設定される。ただし、規定のアプリとしてひもづけられるのはHTTPとHTTPSの通信、および拡張子が.htmと.htmlのファイルだけであり、デフォルトでEdgeに関連付けられている.pdfや.svgなどは変更されない。

現実的には、わざわざ設定アプリを起動しなくても、一度Webブラウザを起動してしまえば、規定のアプリに設定するかどうかを選択するメニューが表示されるため、この新しい設定機能はそれほど便利とは言えない。今回の変更が、MicrosoftがEdgeによる囲い込みの態度を軟化させている現れなのか、しばらく様子を見る必要があるだろう。