Windows 11が正式リリースされて1カ月が経過したが、すでに各方面からさまざまな問題が報告されており、Microsoftは対応に追われている。問題の一つとして指摘されていたのが、Snipping Toolsなどの一部のアプリが起動しなくなるもので、これはMicrosoftが使用するデジタル証明書が2021年10月31日で有効期限切れになったことが原因とされている。Microsoftでは11月5日に、この問題を修正するための帯域外パッチ「KB5008295」をリリースした。

問題の原因が特定されてすぐに、MicrosoftはKB5008295をWindows Insiderプログラム向けにリリースしていたが、正式バージョンのユーザーは利用することができなかった。現在は、すべてのWindowsユーザーがWindows Update経由でこのパッチをインストールすることができる。

  • KB5008295はWindows Update経由でインストール可能

    KB5008295はWindows Update経由でインストール可能

KB5008295に関する詳細はMicrosoftによる次のサポートページにまとめられている。

Microsoftによれば、この問題は2021年10月31日に有効期限が切れたMicrosoftデジタル証明書が原因で発生し、次のアプリや機能に影響を与える可能性があったという。

  • Snipping Tool
  • タッチ キーボード、音声入力、絵文字パネル
  • Input Method Editor ユーザーインターフェイス (IME UI)
  • 使用の開始とヒント

KB5008295では、そのほかにSモード(セキュリティとパフォーマンスに特化したモード)のWindow 11で、スタートメニューと設定アプリが期待どおりに開けない問題も修正されている。