米ファイア・アイは6月3日、FireEyeの名称を含む同社の製品事業を、Symphony Technology Group(STG)が率いるコンソーシアムに、現金12億ドルで売却する正式契約を締結したことを発表した。

この取引は、2021年第4四半期末までに完了する予定で、FireEyeのネットワーク、Eメール、エンドポイント、クラウド・セキュリティ製品と、関連するセキュリティ管理およびオーケストレーション・プラットフォームが、Mandiantソリューションのコントロール・アグノスティックなソフトウェアとサービスから分離されるという。

FireEyeの製品事業とMandiant Solutionsは、この取引が完了するまでは単一の事業体として運営され、FireEye経営陣とSTGは同製品事業をSTGのポートフォリオ内の独立した事業体に移行するための準備を進める。新しい事業体においても、両社はパートナーシップを構築・維持し、リセラー、市場協力、戦略的協力および移行サービスに関する契約を締結するとしている。

FireEyeのCEOであるケビン・マンディア氏は、次のように述べている。「今回の事業分割により、高い成長を続けるMandiant Solutionsの事業を活性化させ、両社がより良いサービスをお客様に提供できるようになると確信しています。取引完了後、当社はMandiant Advantageプラットフォームを通じて脅威インテリジェンスと最前線からの専門の経験と知識を拡大させることに専念できるようになり、一方でFireEye製品事業はクラウドファーストを念頭に置いたセキュリティ製品ポートフォリオへの投資を優先することができます。STGは、ソフトウェアとサイバーセキュリティにおいて革新的なマーケットリーダーの育成に注力しており、FireEyeの製品事業にとって理想的なパートナーです。脅威インテリジェンスと専門知識に専念する当社との今後のコラボレーションを楽しみにしています。」

STGのマネージング・パートナーであるWilliam Chisholm氏は次のように述べている。「当社はFireEyeの製品事業と、お客様のために果たすミッションクリティカルな役割に非常に感銘を受けています。この事業にはまだ未開発な機会が大いにあると信じており、我々のセキュリティ・ソフトウェア分野の豊富な経験と市場開拓の専門性を組み合わせて、この機会を最大限に活用したいと考えています。」