
マーケットに国境はない
─ 6年連続の最高益(2026年8月期の連結純利益は4800億円の見通し)を見込むなど、業績好調のファーストリテイリングですが、柳井さんは好調の要因をどのように分析していますか。
柳井 経営というのは経営者次第であり、全社員が頑張らないとできないものです。われわれは以前から「グローバルワン・全員経営」と言っていまして、全社員が経営者のつもりで協力してやっていく。それがようやくできてきたということだと思いますし、ブランドが世界で認知され始めたのではないか。その結果だと思います。
「世界トップクラスのフィジカルAIの使い手に」 米企業との連携で独自のAI戦略進める日立
─ ユニクロのブランドが全世界に認知され始めたと。
柳井 ええ。われわれは日本の会社ですから、最初は日本で認知されるようになり、それから中国や韓国などの東アジア、そして、東南アジア、ヨーロッパ、アメリカと、徐々にエリアを拡大して認知されるようになったと思うんですね。
今はもうグローバルで、マーケットに国境はないんですよ。要するに、1億人のマーケットが今は80億人になった。ということは、チャンスが80倍広がったということです。 だから、企業は国境があると思ってはダメなんです。
─ 世界のマーケットは一つだと。
柳井 一つだし、われわれはそこで日々、商売をしているということです。
ただし、日本でナンバーワンでないと、世界でナンバーワンになれません。だから、日本でもナンバーワンになるために努力し、世界でもナンバーワンになるために努力をする。それをわれわれは「グローバルワン・全員経営」と言っていて、全社員がそれを実行できていることが好業績につながっているのではないかと思います。
─ 企業活動に国境はないということですね。
柳井 ないです。
─ 創業の時からそういう考えだったのですか。
柳井 「グローバルワン・全員経営」という言葉こそないけれど、創業の時からそうした気持ちはありました。
わたしの原体験ともいえるのが…