AppleはmacOSの最新版となる「macOS Big Sur 11.3」の配信を開始した。このバージョンではAirTagに対応する機能が導入されたほか、M1 MacにおけるiPhone/iPadアプリ機能の強化、M1 Macハイバネーション対応、Sony PS5 DualSenseワイヤレスコントローラー対応、XboxシリーズX | Sワイヤレスコントローラー対応などが行われている。
macOS Big Sur 11.3の主な新機能は次のとおり。
- AirTagに対応。「探すアプリ」でAirTagの場所を非公開で確認したり探したりすることが可能。AirTag内蔵スピーカーを使った場所の特定ができるほか、他の人がAirTagを見つけた時に通知を送信することが可能。
- M1 MacにおけるiPhone/iPadアプリの機能強化。ウィンドウサイズを変更するオプションを追加。最大解像度バージョンのフルスクリーン表示に対応。デバイスの傾きを利用するゲームキーボードに対応。
- M1 Macにおけるハイバネーションに対応。
- Sony PS5 DualSenseワイヤレスコントローラーに対応。
- XboxシリーズX | Sワイヤレスコントローラーに対応。
- ミュージックで曲やプレイリスト終了後も似た曲を自動的に再生する機能を追加。
- Safari機能追加。スタートページのセクション順序変更可能。WebExtensions APIに対応。Web Speech APIに対応。WebMおよびVorbisのビデオ/オーディオフォーマットに対応。
- 「このMacについて」で、Appleの保証状況とAppleCare+保証状況を表示する機能を追加。
- Podcastで自動的にエピソードをダウンロードしてライブラリに追加するオプション追加。
- リマインダーアプリの機能改善。デバイス間における順序の同期。印刷オプションの追加。
- 絵文字や顔文字を追加。
macOS Big Sur 11.3の主なバグ修正は次のとおり。
- Siriによって登録されたリマインダが早朝に設定される問題を修正。
- iCloudキーチェーンをオフにできない問題を修正。
- AirPodsの自動切り替えでオーディオが誤ったデバイスに接続される問題を修正。
- AirPodsの自動切り替えが通知されない問題の修正。
- 外部4KディスプレイにUSB-Cで接続した場合にフル解像度で表示されない問題を修正。
- Mac mini(M1 2020)の再起動後にログインウインドウが正常に表示されない問題を修正。
- アクセシビリティキーボードで滞留機能が正しく動作しない問題を修正。
脆弱性の修正なども行われていることから、迅速にアップデートを適用することが望まれる。