Appleは3月31日(米国時間)、「About recalibration of battery health reporting in iOS 14.5 - Apple Support」において、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxの一部のデバイスにバッテリーヘルスレポートの不正確な見積もりを行う問題が存在すると説明した。バッテリーヘルスレポートが不正確であるため、予期しないバッテリーの消耗動作やピークパフォーマンス性能の低下などが発生する可能性があるという。これはバッテリーヘルスレポートが実際のバッテリーの状態を反映していないことに原因があるとされている。
Appleは今春に公開を予定しているiOS 14.5において、この問題を修正するためにバッテリーヘルスレポートシステムのリキャリブレーションを実施すると説明している。リキャリブレーションは通常の充電サイクル中に行われ、数週間ほどかかる場合がある。リキャリブレーションが完了すると、最大容量パーセンテージとピークパフォーマンス性能が更新される。
少数のデバイスではリキャリブレーションが成功しなかったり、リキャリブレーションによってバッテリーヘルスが大幅に低下していることが示されたりすることがある。この場合はバッテリーの交換を行うことが推奨されている。Appleは現在のバッテリーヘルスレポートは不正確である可能性があるため、リキャリブレーションプロセスが完了するまで待ってから、アップル認定サービスプロバイダーへ連絡を取ることを推奨している。