Sansanは12月16日、東京・神田明神において今年で5回目となる年末恒例の「Sansan 名刺納め祭 2020」を開催した。本稿では現地で取材の機会を得たため、その模様をお伝えする。

1年でたまった名刺を奉納し、新年に弾みをつける「Sansan 名刺納め祭」

Sansan 名刺納め祭は、1年のビジネスの出会いに感謝しつつ、たまった名刺を奉納することで新年のビジネスへの弾みとしてほしいとの思いから2015年から開催している。今年は新型コロナウイルの影響もあり、同社初の試みとしてオンラインで実施した。

昨年はEightの有料サービス「Eightプレミアム」のユーザーが参加したほか、境内の複数か所に紙の名刺を奉納する木箱「護縁箱」が設置されていたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のためユーザーはオンライン参加し、護縁箱は拝殿中央のみに設けられた。

  • 拝殿中央に鎮座する護縁箱

    拝殿中央に鎮座する護縁箱

厳かな空気でスタートした名刺祈祷

名刺祈祷の流れとしてはこうだ。(1)名刺納め祭はじまりの言葉、(2)修祓(参拝者のお祓い)、(3)祝詞奏上(神職が祝詞を奏上)、(4)福鈴(巫女が福鈴を振り、福を授ける)、(5)玉串拝礼(Sansan代表者社員)、(6)神職挨拶、(7)神礼神供授与となる。

  • 厳かな空気の中、名刺納め祭りがスタート

    厳かな空気の中、名刺納め祭りがスタート

  • まずは護縁箱をお祓い

    まずは護縁箱をお祓い

  • 続いてSansanの代表社員をお祓い

    続いてSansanの代表社員をお祓い

  • 福鈴を振る巫女さん

    福鈴を振る巫女さん

神職挨拶では「神田明神は大黒さま、恵比寿さま、将門さま、縁結び商売繁盛、厄除けの神さまを祀っています。今回の名刺納め祭は新型コロナ感染症の影響下においてSansan社一社で参列をいただき、オンラインにて皆様にご覧いただく体制といたしました。今この状況下だからこそ、名刺を交換し合って、対面で縁を結ぶということの大切さを身に染みて感じた方も多いのではないでしょうか。コロナ禍を超えて、皆さまで再び集まり、こうしたお参りが出来るようになることを心より願っています」と話していた。

  • 神職挨拶の様子

    神職挨拶の様子

オンライン上での“出会い”にチャレンジした1年

昨年に引き続き、代表社員を大役を担ったSansan ブランドコミュニケーション部 副部長 PRマネジャーの小池亮介氏は、初のオンライン開催となった今年の名刺納め祭について次のように振り返る。

  • Sansan ブランドコミュニケーション部 副部長 PRマネジャーの小池亮介氏

    Sansan ブランドコミュニケーション部 副部長 PRマネジャーの小池亮介氏

「昨年の今頃であれば想像していなかった事態(新型コロナウイルスの感染拡大)となり、本来は毎年オフラインで開催していたため、ユーザーの方に参加いただければ良かったとは思います。しかし、オンラインでも可能であるという気づき、これはテクノロジーが進化した今の姿なのだと思います。当社としてもオンライン名刺交換機能イベントテック事業をはじめとしたサービスを提供し、社会総出でオンライン上での“出会い”にチャレンジした1年間だったと実感しています」(小池氏)

また、来年の抱負について同氏は「オンラインで開催できたため来年も開催できると思います。状況が好転すれば対面も検討し、ユーザーの方に参加いただき、盛大に実施したいと考えています」と力を込めていた。

新型コロナウイルスの感染拡大により、ビジネスやプライベートでも何かと苦労が多いように感じた2020年。しかし、オンラインだからこそ可能性の幅は広がったと感じる1年でもあったのは事実だ。来年の名刺納め祭が対面で実施されることを期待したい。