Sansanは10月8日、BtoB企業のイベント/セミナーの効果を最大化し、収益拡大を実現する法人向けセミナー管理システム「Sansan Seminar Manager」を発表した。価格は年間を通じて開催するセミナーの開催数や規模で異なるが、月額5万円(税別)~。

Sansan Seminar Managerは、企業のセミナー開催・運営を効率化し、成果を最大化するセミナー管理システム。従来、セミナーの開催においては「手軽にイベント開催ができない」「正確な来場者登録・管理ができない」「良いUXを提供できない」「それらをワンストップで実現するものがない」という課題があったという。

そのため新システムは、これらの課題に対して募集ページ作成から、来場者フォーム、受付、ウェビナーの開催、アンケート集計までをカバーし、イベント運営と正確な来場者データベースの構築を実現するとしている。

  • Sansan Seminar Managerの利用フロー

    Sansan Seminar Managerの利用フロー

主な機能として、新システム上で開催概要を入力するだけであらかじめ用意されたテンプレートにより、募集ページが自動で作成され、最短10分で作成開始からページ公開まで完了する。これにより、専門的な知識がなくても、誰でもセミナーの募集ページの作成ができるようになる。

また、AIフォームは同社が独自に開発した入力フォームで「会社名予測機能」と「フリードメイン判定」の2つの機能を持ち、会社名予測機能ではAIがメールアドレスのドメインから所属企業名を推定し、フォーム入力する来場者は自身で手入力する必要なく、クリックだけで正しい社名を入力することができる。フリードメイン判定では、gmail.comなど独自に学習した約5000件のフリードメイン辞書で、セミナー主催者は会社のメールアドレスを取得しやすくなる。

  • AIフォームのイメージ

    AIフォームのイメージ

さらに、9月に発表された「Smart Entry by Eight オンライン名刺」の利用が可能で、参加者はQRコードを撮影するだけで、自身のビジネス情報をイベントへの来場者登録に使うことができるようになり、無駄なフォーム入力を不要とし、入力ミスのない正確な情報を主催者は取得できるほか、来場者にシームレスなUXを提供することを可能としている。

  • Smart Entryの登録手順

    Smart Entryの登録手順

加えて、無人受付システム(オフラインセミナー向け)として受付に同社が開発した専用端末を設置することにより、人に代わって来場受付が可能。来場者は名刺を専用端末にかざすだけで、ウェブ申込み登録時のデータと即時照合され、受付が自動的に完了する。これにより、2~3人必要だった受付人員をゼロにし、コロナ禍における不必要な接触も最小限にすることができる。

  • 無人受付システムのイメージ

    無人受付システムのイメージ

そのほか、自動受付システム(ウェビナー向け)として新システムを用いることで、参加者ごとにユニークなウェビナー受付用のURLを発行・配布することができる。受付用URLを経由してYouTubeやZoomなどの配信サービスに遷移し、来場者はウェビナーを視聴。これにより、主催者はウェビナー登録者の参加/不参加を正しく把握することを可能としている。

なお、同社はSansan Seminar Managerや既存サービス、グループ会社に参加したログミー、出資しているEventHub、クリエイティブサーベイとのシナジーをもとに、イベントテック事業に参入する。

  • イベントテック事業のサービスポートフォリオ

    イベントテック事業のサービスポートフォリオ