宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月15日、小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に送り届けた再突入カプセルの内部に、多量の小惑星リュウグウ由来のサンプル(砂)が入っていることを確認したことを明らかにした。

すでに蓋の上にサンプルが確認されているサンプルコンテナ内部のサンプルを入れるための部屋の一室「サンプルキャッチャーA室」の蓋を真空中で開封したところ、数ミリサイズのサンプルが多量に入っていることを確認したという。

このA室は1回目のタッチダウンで採取したサンプルを入れる部分で、JAXAでは100mg以上がミッションの要求値だが、当初の期待をはるかに上回る量があると見ており、この後、保管のためのサンプルを取り出した後、試料の実際の取り出し作業を進めていく予定としている。

  • はやぶさ2

    2020年12月15日11時10分ころに行われたサンプルキャッチャーA室の蓋を外し、内部を確認した結果。JAXAとしてもゴロゴロといった表現を使うほどの予想以上の量、しかも大きめのサンプルが入っていることが確認された (C)JAXA