宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月14日、小惑星探査機「はやぶさ2」が12月6日に地球に送り届けた再突入カプセル内のサンプルコンテナより、小惑星Ryugu(リュウグウ)由来のサンプル(砂)を確認したことを発表した。
再突入カプセルは12月6日にオーストラリア・ウーメラ砂漠にて回収された後、12月8日にJAXA相模原キャンパスのキュレーションセンターに搬入され、サンプルコンテナの開封作業が進められてきた。JAXAでは、12月14日の開封作業において、サンプルコンテナ内部に小惑星リュウグウ由来と考えられる黒い砂粒状のサンプルを確認したとのことで、これはサンプルキャッチャー(サンプルが格納される容器)の入り口に付着していた粒子と考えられるという。
なおJAXAでは継続して、サンプルコンテナ内のサンプルキャッチャーの開封作業を行い、サンプルの取り出しと分析作業をキュレーションおよび初期分析チームにて行っていくとしている。