準天頂衛星システム「みちびき7号機」を載せたH3ロケット9号機が、8月11日(火)の4時23分31秒に打ち上げられる。大型の台風13号の影響により、ここ数日は空路も海路も欠航が続いていたが、筆者は前々日9日午後の高速船で、種子島入り。機体移動や打ち上げの様子を、これからレポートしていきたい。
【動画】外海に出ると波が高く、高速船でもかなり揺れました。ナイスガッツ!
H3ロケット9号機・みちびき7号機関連記事
H3ロケットは8号機の失敗の後、原因究明を進め、6号機で飛行再開を果たした。ただ、6号機には主衛星を搭載しておらず、実用衛星を搭載しての本格的な運用再開はここからとなる。8号機の打ち上げ失敗で失われた「みちびき5号機」は、今回搭載するみちびき7号機の兄弟機だった。今度こそしっかり成功させ、H3ロケットの復活を印象づけたい。
また、8号機の打ち上げで問題を引き起こした衛星搭載アダプタ(PSS)は、今回初めて、ファスナ結合方式のものが使用される。8号機失敗の直接的な原因となったパネル高温化のリスクを完全に排除しており、問題の再発はまずないはずだが、その新型PSSの初フライトということで、飛行結果に注目したい。
H3ロケット6号機・8号機関連記事
しかし気になるのはやはり天候だ。H3ロケット9号機は8月7日に打ち上げる予定だったが、台風の接近によって延期。いったんは10日に再設定されたものの、気象条件が合わず、11日に再び延期していた。最新の気象予報でも、しばらくはスッキリしない天気が続く見込みで、絶好の打ち上げ日和、とはならなそうだ。
このように打ち上げ見学には延期が付きもの。しかし朗報もあり、今回の9号機から制約条件がひとつ緩和された。具体的には、初号機などで飛行実証してきた冗長複合航法システム「RINS」が、今回から実運用を開始。射点近傍での航法性能が向上したため、従来あった「射点近傍の雲底高度が450mより高いこと」という制約が不要となった。
延期になるときの代表的な原因である、氷結層などの規定はそのままなので、どれほど効果があるのかはちょっと分からない。しかし、少しでも延期を減らせるのであれば、うれしいところだ。
そのほか、H3ロケットとしては初の夜打ちになりそう、ということも注目点のひとつかもしれない。明るさが急激に変わるので撮影は難しく、徹夜取材になって体力的にも辛いので、筆者としてはあまりうれしくはないのだが、真っ暗な地上に突然明るい太陽が生まれるような独特の面白さがある。ぜひ一度は体験してみてほしい。
-

ちなみに筆者は今回、勢いで買ってしまったニコン「COOLPIX P1100」を初投入する予定。光学125倍というとんでもない高倍率ズームコンデジなのだが、まあ夜打ちだし、どうせ雲ズボだろうし、あまり意味はないかもしれない






