GNUは米国時間2020年12月2日、テキストエディター「GNU nano」を5.4にバージョンアップした旨をメーリングリストに投稿した。Downloadページではソースコードに加えて、Archlinux、Debian GNU/Linux、Fedoraなど各Linuxディストリビューション用バイナリーファイルをダウンロードできる。

  • WSL 2上で動作するGNU nano 5.4

Newsページによればバージョン5.4は、カーソルを移動時に結合した文字(およびその他の半角文字)をスキップする機能を追加した。文字削除時は以降のゼロ幅文字も削除するが、Backspaceキーによる削除は1文字単位となる。また、ncurses使用時や古いlibvte使用時に発生したバグなど、32カ所の修正も加わった。詳細な変更点はChangelogを参照してほしい。

nanoは簡易的なテキストエディター「TIP」として1999年11月に誕生し、2000年1月にnanoへ改称。2001年2月にはGNUプロジェクトの一部となり、2019年3月にはバージョン4.0、2020年6月にはバージョン5.0をリリースした。

阿久津良和(Cactus)