経済産業省(経産省)は7月1日、外国為替及び外国貿易法(外為法)に基づく輸出管理を適切に実施する観点から、大韓民国(韓国)向けの輸出について厳格な制度運用を行っていくことを明らかにし、半導体およびFPD製造に必要となる3種類の材料を7月4日より包括輸出許可制度から除外することを発表した。

今回対象となった3種類の材料は、「フッ化ポリイミド」、「レジスト」、「フッ化水素」で、フッ化ポリイミドはテレビやスマートフォンで採用されている有機ELディスプレーの基板などに用いられており、レジストおよびフッ化水素(エッチングガス)は半導体の素子形成などに用いられる。

これらの材料は、7月4日以降、包括輸出許可制度から外され、個別に輸出許可申請を求め、輸出審査を行うことが求められることとなる。

また、経産省は併せて韓国に関する輸出管理上のカテゴリ見直しに向け、外為法輸出貿易管理令別表第3の国(ホワイト国)からの除外に向けた政令改正を進める予定としており、7月1日から24日の期間でパブリックコメントを募集している。