PwCコンサルティングは5月28日、製造・販売における2つの新しいソリューションとして「Factory Digital Transformation」と「Virtual Sales Agent」を提供開始した。人工知能(AI)やIoT、ビッグデータ、ARなどのデジタル技術を活用した次世代の顧客体験を提供し、まずは自動車業界から新ソリューションの提案を開始し、各種製造業・販売店への拡販を順次図る。

Factory Digital Transformationでは、IoTを導入した実機デモを通じてデジタル工場を顧客が体験し、IoTデバイスとアナリティクスの活用シーンを体感してもらう。そこから見えてくる顧客の課題に応じて、同社の製造業・生産管理を担当するコンサルタントとデータアナリティクスコンサルタントが連携し、データの収集から蓄積、活用まで包括的なアドバイスを提供することで、企業の工場マネジメントの高度化を支援する。

  • 「Factory Digital Transformation」のコンセプト

    「Factory Digital Transformation」のコンセプト

一方、Virtual Sales Agentではスマートフォン上のチャットアプリを消費者のユーザーインタフェースとして、自動車の情報収集や比較、試乗予約、試乗時の操作説明・接客、さらに試乗後の提案までをワンストップで実現するという。

  • 「Virtual Sales Agent」のコンセプト

    「Virtual Sales Agent」のコンセプト

利用客は営業担当者に会うことなく、店舗にも行かずに時間や場所を問わず自動車の購入の検討を可能としている。同社は、Virtual Sales Agentの開発支援・運用支援(顧客応対モデルとAI・機械学習モデルの構築)に加え、ビジネスモデルの構築、他業種との協業推進など、幅広い支援を展開するとしている。