シャープは4月15日、高精細4K液晶パネル搭載のコントローラー内蔵タッチディスプレイ「BIG PAD」3機種を発表した。85V型/75V型/65V型の3サイズを新たに投入し、IWB(Interactive Whiteboard:電子黒板)の4K化を加速していくという。

  • 65V型の外観

    65V型の外観

シャープ ビジネスソリューション事業本部 ビジュアルソリューション事業部 商品企画部 部長の村松佳浩氏は「IWBの国内市場は2108年~2019年の成長率は117%となり、堅調に成長していくことが見込まれている。また、国内における4Kモデルの割合は2017年の4.8%から2018年には9.9%に伸長し、今後も拡大が予想され、われわれでは2020年までに50%以上を占めると予測している。今回、2017年に発売した4Kハイエンドの2モデルに加え、4Kスタンダードとして新たに3モデルが加わり、計5モデルに拡充する」と、説明した。

  • シャープ ビジネスソリューション事業本部 ビジュアルソリューション事業部 商品企画部 部長の村松佳浩氏

    シャープ ビジネスソリューション事業本部 ビジュアルソリューション事業部 商品企画部 部長の村松佳浩氏

新モデルの特徴として「高精細4K液晶パネル」「快適な操作性」「コントローラ内蔵」「新ユーザーインタフェースの採用」の4点を挙げている。

高精細4K液晶パネルの搭載により、微細な文字や図表、地図はもちろん、デザイン画や設計図面なども鮮明に表示することを可能とし、オフィスやデザイン事務所など、幅広いシーンで活用できるという。最大4台までのパソコン画面をマルチ表示することができ、4K解像度の液晶パネルを搭載しているため、4台つないでも各画面をフルHDで表示を可能としている。

  • 高精細4K液晶パネルにより細かい文字まで表示が可能

    高精細4K液晶パネルにより細かい文字まで表示が可能

快適な操作性については、スウェーデンのFlatFlogが開発した赤外線遮断検出方式のタッチパネル技術「InGlass」を採用し、タッチポイントを検出する赤外線が、液晶パネルのごく近接した位置を走査する低ホバー設計により、衣服の袖への不必要な反応など、誤動作を抑えることができるほか、ベゼルの厚みも従来よりも薄くなっている。

  • 「InGlass」の概要

    「InGlass」の概要

また、同梱のタッチペンは両端にそれぞれ太さ2mmと4mmの2種類のペン先を備え、1本のペンで細字と太字を簡単に書き分けられ、通常の横置き設置に加え、縦置き設置、斜め設置も可能とし、タッチ機能を活かした大画面のサイネージとしても利用やデザイン画、設計図のレビューにも適しているという。

  • 新タッチペンの概要

    新タッチペンの概要

コントローラ内蔵に関しては、ホワイトボードをはじめ、ホワイトボード機能「Direct Drawing」やモバイル機器とのワイヤレス接続機能「Wireless Display」などのミーティングに役立つ機能を標準装備している。

ホワイトボード機能は必要な時に立ち上げ、すぐに書き込め、書き込んだ内容の保存も容易とし、パソコンやタブレット端末などのモバイル機器をワイヤレスで接続でき、配線の手間がなく、画面をすぐに表示できるので、ミーティングをスムーズな進行を可能としている。

  • 「Direct Drawing」の概要

    「Direct Drawing」の概要

  • 「Wireless Display」の概要

    「Wireless Display」の概要

新ユーザーインタフェースについては「IWBランチャー」を採用し、デスクトップ画面に並んだDirect Drawing、Wireless Displayなどのアイコンをタッチするだけで、使いたい機能をすぐに起動できる。

  • 「IWBランチャー」の概要

    「IWBランチャー」の概要

さらに、同社のクラウド型テレビ会議システム「TeleOffice」(別売)と組合せれば、遠隔地と資料を共有しつつ会議することも可能とし、スマートフォンやタブレット端末からも会議に参加できるため、外出中や在宅勤務中の社員とのコミュニケーションにも活用を可能としている。

  • 「TeleOffice」の概要

    「TeleOffice」の概要

65V型と75V型が5月上旬、85V型は6月下旬の発売を予定しており、想定価格は65V型が50万円、75V型が68万円、85V型が130万円。