Pivotalジャパンと日本ビジネスシステムズ(JBS)、JBSテクノロジーは7月11日、データ分析プラットフォーム分野において協業することに合意したと発表した。

今回の協業により、JBSはPivotalが提供する並列分散・スケールアウト型データベース製品「Pivotal Greenplum」(ピボタル グリーンプラム)を販売し、JBSテクノロジーが構築・保守運用サービスを提供する。

Pivotal Greenplumは、オープンソースのGreenplum Databaseに基づく超並列処理(MPP)を可能とするデータプラットフォームとなり、製造業や小売業、研究所などの組織が競争優位性を獲得するのに役立つ、マルチ構造化データに関する包括的かつ総合的な分析を提供するという。

IoTやAIなどの技術への期待が高まる中、大量データの分析・活用を企業戦略の中心に据えるデータ駆動型企業への変革が求められており、このような背景の中、JBSグループはPivotalが提供するデータ分析プラットフォームを活用し、JBSが得意としているマイクロソフトソリューションを組み合わせてサービスを提供。

JBSでは、Microsoft Azureを中心としたクラウドソリューションを提供しており、今回の協業で日本マイクロソフトやパートナー企業と連携し、Microsoft Azureからのデータ分析サービスの提供を予定している。また、顧客企業のデジタルトランスフォーメーションを実現するためのサブスクリプション型ソリューション「the MATRIX for Microsoft Azure」で、Pivotal Greenplumを使用したデータ分析ソリューションを提供する。

さらに、JBSテクノロジーはIoT/ビッグデータ(Hadoop)、IaaS/PaaS、SDx(Software-Defined Anything、ソフトウェア定義)などの新技術に関する設計・構築・運用を提供しており、今回の協業ではPivotal Greenplumの構築・保守運用サービスを担う。

3社によるデータ分析プラットフォーム分野での協業を通じ、顧客企業の生産性向上やオペレーション効率化など既存業務の最適化に留まらず、新たな顧客接点を増やし行動データの取得・分析や、これまで気づかなかった潜在的課題や真の顧客ニーズを捉えて、ビジネスのトップラインを伸ばすようなデータ駆動型企業への変革を支援するという。