NECソリューションイノベータは5月31日、「NEC 営農指導支援システム」の最新版「Ver2.0」を6月から提供開始すると発表した。

最新版では、同社が提供する「NEC GAP認証支援サービス」と「1kmメッシュ推定気象情報」をオプション機能として提供。

GAP(Good Agricultural Practice: 農業生産工程管理)認証支援サービスは、営農指導支援システムに記録した営農情報を同サービスの「実践・記録情報」として活用できるようになり、同サービスがサポートするASIAGAP(日本GAP協会が国際水準のアジア共通GAP基盤として作成)やGLOBALG.A.P.(欧州発祥で世界120か国以上に普及しているGAPの国際標準)などの、国際水準のGAPへの取り組みを効率化し、農業生産活動との両立を支援するという。

  • 「NEC GAP認証支援サービス」との連携イメージ

    「NEC GAP認証支援サービス」との連携イメージ

1kmメッシュ推定気象情報は、気象情報と地形情報から算出した1km区画ごとの推定気象情報を、圃場の環境データとして提供することで、導入・維持費用がかかる気象センサや環境センサを設置することなく、各圃場の気温・湿度、降水量、風速などの推定気象情報を参照することを可能としている。

  • 気象情報画面イメージ

    気象情報画面イメージ

また、同システムを生産法人や農生産地の一部で活用するなど、少人数で利用したいというニーズを受けて、小規模向けのプランを設定している。

価格は、利用状況に合わせたクラウド環境の選択を可能とし、専用クラウド環境(組織・団体で利用する際にユーザー専用に構築するクラウド環境。環境センサ接続などの個別対応が可能)での利用では、ユーザ数が150人、取扱品目が20品目、データ容量が10GBの場合、初期費用が10万円(税別)~、月額利用料が8万円(同)。

共有クラウド環境(少人数から利用するために、あらかじめ準備しているクラウド環境。環境センサ接続などの個別対応は不可)での利用では、ユーザ数が20人、取扱品目が20品目、データ容量が4GBの場合、初期費用が10万円(税別)~、月額利用料が2万円(同)。

GAP認証支援サービスは、個別認証プランでは1農場、ユーザ数が1人、データ容量が1GBの場合、月額利用料が1000円(税別)。団体認証プランでは1団体、ユーザ数が50人、データ容量が50GBの場合、同5万2000円(同)。1kmメッシュ推定気象情報は地点数が5地点の場合、同2000円(同)。今後、3年間で40団体への導入を目指す。