アジレント・テクノロジーズ(以下、アジレント)は、さまざまな分子を完全に自動で分析するキャピラリ電気泳動(CE)ソリューションを提供するAdvanced Analytical Technologies, Inc.(以下、AATI)を現金2億5000万ドルで買収する最終的な契約書に署名したことを発表した。

電気泳動は、核酸(RNAとDNA)、たんぱく質、炭水化物、低分子といった生体分子の分析に広く用いられる分離技術。幅広いアプリケーションがあり、医薬品・バイオ医薬品、大学・政府機関、臨床・診断、食品、環境、法医学、化学、エネルギーなど、さまざまな産業分野で利用されている。

AATIは、感度と分解能を大幅に向上させる有望なCE技術を開発してきた。同社のキャピラリ電気泳動ソリューションは、複雑なワークフローの簡素化を目的とした機器、ソフトウェア、消耗品で構成される。

今回の買収によりアジレントは、既存の専門知識と技術が強化されるとともに、これまで以上に包括的なソリューションを顧客に提供することが可能になるとしている。

アジレントのライフサイエンス・応用市場グループ プレジデントのパトリック・カルテ ンバック氏は、次のように述べている。「AATIの買収によって、当社が効果的に資本を投じてお客様と株主様のために価値を生み出していることが、今一度実証されることになります。AATIの相補的な製品により、当社の強力な既存製品群がいっそう充実し、成長の加速に向けたさらなる機会が得られます。」

一方、AATIのCEO、ステファン・J ラスキー博士は、次のように語っている。「どの企業にも専門知識と革新の文化があります。アジレントの一員となることで、これまで以上に優れた製品とサービスをお客様にお届けできるようになり、当社の従業員が非常に大きな機会を得られるものと確信しています。」