Pingdomは2018年1月31日、「Year in Review 2017」において、2017年におけるモニタリングデータをベースとしたWeb統計データを発表した。2017年は2016年と比べて、ページ当たりのコンテンツサイズが増加している。テキストデータ(HTML、CSS、JavaScriptなど)、動画データ、画像データなどすべてのコンテンツ平均サイズが増加しているが、動画データの増加が目立つ。

2013年から2017年までのHTTPリクエスト数とデータ転送サイズの推移を見ると、どちらも年々増加しているものの、HTTPリクエスト数の増加と比べて転送サイズの増加分が大きいことが示されている。2016年から2017年にかけては、それまでよりも大きく転送サイズが増加しており、動画データの増加がこうした状況に寄与しているものとみられる。

  • Webページコンテンツ平均内訳比較 - 資料: Pingdom提供

    Webページコンテンツ平均内訳比較 - 資料: Pingdom

  • HTTPリクエスト平均回数およびデータ平均サイズ比較 - 資料: Pingdom提供

    HTTPリクエスト平均回数およびデータ平均サイズ比較 - 資料: Pingdom提供

  • エラーページ平均割合比較 - 資料: Pingdom提供

    エラーページ平均割合比較 - 資料: Pingdom提供

主要Webブラウザはページ読み込みやレンダリングなどの高速化技術の開発を続けており、性能は上昇している。また、インフラストラクチャへの投資などが続いていることで、通信速度も全体として向上する傾向にある。しかし、コンテンツサイズも増加の傾向を見せ、さらに今後も動画などを筆頭にコンテンツ平均サイズは増加を続けるものと見られる。