デンソーは、夜間歩行者や自転車などを認識し、車両の安全性能の向上に貢献する製品として、普及型の新型画像センサーを開発したことを発表した。同センサーは、昨年7月に発表されたミリ波レーダーと合わせ、2018年1月に発売されたトヨタ「新型アルファード」および「新型ヴェルファイア」に搭載されている。

  • 新型の画像センサ

    新型の画像センサー

同社が開発した新型の画像センサーは、新たなレンズの開発および撮像素子の高感度化により、夜間の認識性能が向上している。同画像センサーとミリ波レーダーの組み合わせにより、昼間だけでなく夜間の歩行者の認識が可能となった。これにより、街灯のある夜間の住宅地においても歩行者を認識し、緊急時の自動ブレーキの実現に貢献する。

また、パターン認識の高精度化により画像認識性能を向上し、自転車の認識、三角形・四角形・八角形など日欧米の道路標識の認識に対応した。さらに、白線認識アルゴリズムの改良および道路端認識アルゴリズムが追加されたことで、車線維持支援・車線逸脱抑制機能の適用範囲を拡大している。

さらに、従来品に比べ体積を約4割小型化され、搭載性を向上することで安全製品の普及に貢献している。

  • 夜間における歩行者の認識性能イメージ(左:肉眼で見た場合、右:新型画像センサーで見た場合)
  • 夜間における歩行者の認識性能イメージ(左:肉眼で見た場合、右:新型画像センサーで見た場合)