ヴォーカーズは12月18日、 「2017 年 働き方改革成功企業ランキング」を発表した。同ランキングは、同社が運営している企業リサーチサイト「Vorkers」の評価指標のうち、「風通しの良さ」「社員の相互尊重」に、平均残業時間と有休消化率を5段階評価に換算した数値を合算して「働きやすさ度」を算出し、昨年とのポイント差をまとめたもの。

「働きやすさ」がアップした企業の第1位は、Apple Japanという結果になった。これに、マクロミルとネオキャリアが続く。

Appleが第1位になった要因をVorkers のクチコミから探ったところ、在宅勤務によるカスタマーサポート、通称「AHA(At Home Advisor)」社員の投稿が増えていることがわかったという。

AHAは、完全在宅勤務でありながら 、Apple社員としての福利厚生も整う新しい職種で、クチコミによると「業務時間外にはネットワークには接続が許されない」など、ワークライフバランスの良さが魅力として多く挙げられているとのこと。

その一方で、マネージャーとしてのキャリアパスや評価も明確で、働きがいもあることがクチコミからうかがえるとしている。

平均残業時間や有休消化率も集計指標に組み込んだ今回、ランクインしたほぼすべての企業で昨年よりも残業時間が削減され、多くの企業で有休消化率も上昇していたという。

ワークライフバランスのクチコミには、「働き方改革」というワードが多く見られ、政府の方針や昨今の長時間労働問題によって、全社的な改革を推進したことが読みとれるとしている。特に残業が常態化していた企業においては、PC の強制シャットダウンといった「本気」の施策によるテコ入れが見られたとのこと。

  • 2017年働き方改革成功企業ランキング 資料:ヴォーカーズ