KDDIは、3GPP標準規格のLTE-M(Cat.M1)に対応した、IoT利用に最適な超小型のLTE-M通信モジュール「KYW01」を、2018年1月より法人向けに提供を開始することを発表した。価格はオープン。

「KYW01」(開発中のイメージ)

「KYW01」は、IoT通信向け、セルラーLPWA対応の超小型のLTE-M通信モジュール。LTE-Mの特長である低消費電力技術eDRX(extended Discontinuous Reception)により着信確認の間隔を長くすることや、PSM(Power Saving Mode)により着信をしない時間を設け通信頻度を減らすことができる。

また、カバレッジ拡張技術(Coverage Enhancement)にも対応し、複数回同じデータを受信することで、受信できたデータを繋ぎ合わせて欠落部分を補う。これにより、単三電池2本分の電源で、10年以上の駆動とLTEの通信エリアに加え、山間部や建物の奥などのエリアでも通信が可能となる。

さらに、通信モジュールの簡素化と独自のセラミック基板技術により、一定の耐久度を保ちながらも、約20×20×3.7mm(重量は約3.1g)という超小型サイズとなっている。同社によれば、現在の国内通信事業者が提供するLTE / LTE-M通信モジュールにおいて最小となる1円玉大サイズの超小型化だという。これにより、従来は通信モジュールを取り付けることが難しかった様々なモノを、インターネットにつなげる可能性を広げ、多種多様な分野でのIoT活用が可能となる。

なお、同モジュールは「KDDI IoTコネクト デバイス管理」に対応し、同モジュールに関するファームウェア更新や状態監視、省電力機能の設定などの作業を遠隔で実施することが可能となっている。