伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)のグループ会社であるシーティーシー・エスピー(CTCSP)は7月27日、スプリームシステムと販売代理店契約を締結し、リアルタイム動線分析ツール「Moptar(モプター)」と棚前行動分析ツール「Reach(リーチ)」の提供を開始した。システム構築や既存システムとの連携を含めて展開し、3年間で50社の導入を目指す。

Moptarは、赤外線レーザーセンサにより人の動きを検知するリアルタイム動線分析ツール。専用タグなどの機器を使用せずに、特定空間におけるヒトの回遊状況や振る舞い、興味関心度といった定量化が困難だった不可視情報をデータとして取得し、分析することを可能としている。

個人を識別し、動線として追跡することができるため、個々人に対するリアルタイムのアクションができるという。また、オフィスビルの不正入退室検知や製造工場の危険行動検知・ヒヤリハット防止などにも応用されている。

Moptarの動線データ取得イメージとリアルタイム分析例

Reachは、特定の棚に手を伸ばした回数、手を伸ばした棚段など、棚前での手の動きをデータ化することができる棚前行動分析ツール。棚への立ち寄りや手を伸ばす割合を算出することで、棚替えや商品陳列の改善を支援し、Moptarとの連携により、個人の動線と動作を紐づけた分析・アクションを可能としている。

Reachの棚前での動作データの取得イメージ

同社は、MoptarおよびReachの提供に加え、他システムとのデータ連携・データ加工やデータクレンジング、人物特定を行うビーコンなど、他の補完ソリューションとの連携も支援する。