「PestID」のスクリーンショット。害虫処理の作業員向けのアプリで、害虫の写真をスマホで撮影すると、その虫がどの種類で、どんな駆除方法が適しているかが表示される(※画像をクリックするとぼかし無しの写真を表示する)

アクセンチュアはこのほど、英国に拠点を持つ害虫駆除会社のレントキルが、同社の作業員約5,000人の迅速な害虫駆除を可能にするため、同社の開発した人工知能アプリ「PestID」を試験導入したことを発表した。

同アプリは、クラウドやモバイル、機械学習、アナリティクスを活用した業界向けソリューションを共同開発するアクセンチュアとGoogleのパートナーシップを活用して開発された。スマートフォンのカメラで害虫を撮影することで、それがどの虫であるかマッチングが行われる。

この機能にはGoogleのCloudMLによる画像分類技術が使用されており、レントキルが持つ害虫画像の膨大なコーパスで訓練された機械学習モデルと比較して、害虫を自動識別する。識別が完了すると、害虫についての情報や最適な駆除方法がアプリで表示される。

レントキルの北米IT・パートナーシップの責任者であるKeith Chisholm氏は、「(同アプリを)北米で試用している弊社のメンバーからは、とても肯定的なフィードバックを受けている」とコメントしている。