タイププロジェクトは14日、フォントデザインの確認ツールの最新製品「Drop&Type (ドロップアンドタイプ)2.0」を発売した。従来より展開していたMac版に加えて、Windows版のDrop&Type 1.0と2.0も同時に発売する。

「Drop&Type 」は、Adobe Illustratorで作成した文字のアウトラインデータを専用シートに入れ、同ソフト上にドロップするだけで、OpenType フォントフォーマットの試作フォントを生成できるフォントデザインの確認ツールだ。デザイナーや学生などがフォント化において技術的に困難さを感じることなく、オリジナルデザインの試作フォントを容易に生成することで、デザインの確認ができるようにすることを目的として開発された。

今回リリースされた「Drop&Type 2.0」では、これまで一度に生成できる文字数は和欧合わせて280字(同ツールにおける1シートの字数)だったところ、一度に複数シートの変換が可能となったことで、最大3,000字まで一括生成することができる。最大生成文字数はスタンダード(StdN:Adobe-Japan1-3プラスJIS2004字形)の範囲となっている。

また、欧文プロポーショナル字幅に対応しているため、文字幅の狭い文字に加えて文字幅の広い文字の生成も行える。なお、生成した試用フォントは商用利用可。無料での配布も行うことができる。ただし、フォント単体での販売は不可で、同ソフトに付属のサンプルシートで生成したフォントの商用利用および配布はできない。

対応OSはmacOS X10.6~10.11/macOS Sierra(10.12)、またはWindows7/8/8.1/10(※Adobe Illustrator CS5以上がインストールされていることが前提)。価格は1ライセンス4,000円(Drop&Type 1.0からのアップグレード料金は1,000円)。