ヴァイナスは1月22日、米Intelligent Lightが開発を行っている流体解析(CFD)用インテリジェントポストプロセッサ「FieldView」の最新バージョンとなる「FieldView 16」の国内提供を開始したと発表した。

FieldViewは、流体解析業務の効率化を推進する可視化ソフトウェアで、ヴァイナスが提供するプリ・ポストプロセスを含むオープンソースソフトウェアの総合サポート「OPASS(Open-Source Advanced Support Service)」を構築する製品となっている。最新版では、可視化結果をPC、タブレット、スマートフォンなどさまざまなデバイスで手軽にチェックできる3D PDF出力機能を搭載。同機能では必要な可視化結果だけを抽出して出力するため、ファイル容量が低減され、迅速な情報展開により解析結果の設計チームでの共有化を迅速化することが可能だ。

また、視点を任意に選べるため、打ち合わせやデザイン・レビュー会議での効果的なプレゼンテーションも可能になるほか、解析対象の内部構造を表現しながら物理量をカラー表示できる可視化機能や、ダイナミックな流跡線のアニメーション表示機能などの可視化機能も追加されるなど、表現力の強化も図られた。

さらに、データの読み込み時間の短縮/メモリ使用量の削減およびコントロールが可能になり、軽快な作業環境の実現による業務の効率化を図ることも可能となった。

なお同社では、国内の自動車・重工業・機械メーカーおよび関連企業、公的研究機関などへの販売を計画しているとのことで、初年度で100ライセンスの販売数を見込むとしている。また、販売価格は、標準ライセンス(8並列)で年間ライセンス料金が120万円(税別)、永久ライセンス料金が295万円(税別)としている。

DrivAer形状についてPointwiseで格子生成し、Helyxによりシミュレーションした結果(データ提供:TU Munchen)

Shaded Vertices表示例 (データ提供:Navistar)